五十嵐先生の基礎英語8(形容詞)
今回取り上げる形容詞は、前回の動詞よりも簡単な内容ですので、動詞と併せて理解しましょう。
形容詞のポイントは大きく2つあります。
・形容詞
・名詞を修飾する
・動詞の補語となる
・最後に…
形容詞
形容詞とは、ある名詞がどのような性質のものかを表す言葉です。
big(大きい)
small(小さい)
cold(冷たい)
hot(熱い)
good(良い)
bad(悪い)
white(白い)
red(赤い)
young(若い)
old(年老いた)
many(たくさんの)
much(たくさんの)
大きく分けて「名詞を修飾する」「動詞の補語となる」の2通りのパターンがあります。
名詞を修飾する
形容詞の用い方の1つに、名詞を修飾するというものがあります。
この場合、原則として「(冠詞+)形容詞+名詞」という並びになります。
a big tree(大きな木)
a small camera(小型カメラ)
英文を読む際には、このような“a big tree”や“a small camera”といった集まりで1つの名詞のように扱うのがポイントです。
注意点もいくつかあります。
日本語では同じ「たくさんの」という意味でも、英語では“many”と“much”の2つを使い分けます。
数えられる名詞(普通名詞)には“many”を、数えられない名詞(物質名詞・抽象名詞)には“much”を用います。
これは、名詞の記事で少し取り上げましたが、日本語と英語のルールの違いの1つで、英語では、名詞が「数えられるもの」か「数えられないものか」を区別する傾向にあるからです。
many books(たくさんの本)
much water(たくさんの水)
また「形容詞+名詞」という並びの例外として、修飾する名詞が“something”“anything”などの場合は次のようにします。
something cold(冷たいもの)
動詞の補語となる
形容詞の用い方のもう1つに、動詞の補語となるというものがあります。
この場合、基本的には「動詞+形容詞」という並びになります。
一番わかりやすい例は「be動詞」と併せて用いる場合です。
be happy(嬉しいです)
be sad(悲しいです)
I am happy.(私は嬉しいです。)
I am sad.(私は悲しいです。)
前回の動詞の記事で学んだ自動詞の「主語+動詞+補語」のパターンで「主語=補語」の関係が成立していますね。
「be動詞」の他には“look”(~のように見える)や“seem”(~のように思える)などの動詞も併せて用いられます。
You look pale.(顔色が悪いね。)
His new novel seems interesting.(彼の新作の小説は面白そうだ。)
これらも「主語+動詞+補語」のパターンで「主語=補語」の関係が成立しています。
ところで、前回の動詞の記事で学んだ補語を用いるもう1つのパターンを覚えていますか?
“keep”(~を…にしておく)という他動詞を用いた「主語+動詞+目的語+補語」というパターンです。
I always keep my room clean.(私はいつも自分の部屋をきれいにしています。)
この場合は「主語=補語」ではなく「目的語=補語」の関係でしたね。(“my room”=“clean”)
前回説明しなかった“always”(いつも)という意味の副詞については次回解説します。
同じく「主語+動詞+目的語+補語」というパターンで用いることができる他動詞“make”(~を…にする)の例文も載せておきます。
The curtain makes this room beautiful.(そのカーテンがこの部屋を美しくしている。)
これも「主語=補語」ではなく「目的語=補語」の関係です。(“this room”=“beautiful”)
最後に…
形容詞は「名詞を修飾する」「動詞の補語となる」の2通りの用い方があることを理解できましたか?
このように、形容詞は前々回に学んだ名詞、前回学んだ動詞に大きく関わっています。
前回の動詞の内容は今回と比べて難しかったと思いますが、あえて名詞→動詞→形容詞の順番に学んだ理由はこのためです。
今回の記事を踏まえて、前回の動詞の記事を読み返してみると、もっと理解できるかもしれませんね。
次回は、副詞を学びましょう。(次回記事はこちら)
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