五十嵐先生の基礎英語15(第5文型)
英語の文型を理解することで、一気に英語の世界が広がります。
「英語の成績が急に落ちた」「勉強についていけなくなった」という人はぜひ読んでみてください。
今回は第5文型を学びましょう。10日連続投稿も今回で最終回となります。
・第5文型
・第4文型との違い
・最後に…
第5文型
第5文型は「主語+動詞+目的語+補語」で文章の骨組みが構成されています。
ここで用いられる「動詞」は「他動詞」となり、「目的語」には「名詞」が、「補語」には「名詞」または「形容詞」が来ます。
Mr.Igarashi always keeps his room clean.(五十嵐先生は いつも 部屋を きれいに しています。)
「主語」は“Mr.Igarashi”(五十嵐先生)、「動詞」は“keep”(~を…に保つ)、「目的語」は“his room”(彼の部屋)、「補語」は“clean”(きれいな)、この4つが文章の骨組みとなっています。
“his room”=“clean”(彼の部屋=きれいな)と「目的語=補語」の関係が成立しています。
なお、“always”(いつも)は「副詞」で文章の情報を補足しているに過ぎません。
他にも第5文型の例文をいくつかを挙げてみます。
They elected her chairperson.(彼らは 彼女を 議長に 選出した。)※“elected”は“elect”の過去形
「主語」は“they”(彼ら)、「動詞」は“elect”(~を…に選出する)、「目的語」は“her”(彼女)、「補語」は“chairperson”(議長)、この4つが文章の骨組みとなっています。
“her”=“chairperson”(彼女=議長)と「目的語=補語」の関係が成立しています。
<レベルアップ!(難しいので読み飛ばしても大丈夫です)>
I saw him go out of the house.(私は 彼が 家から出て行くのを 見た。)※“saw”は“see”の過去形
これは少し難しい文章です。
「主語」は“I”(私)、「動詞」は“see”(~が…するのを見る)、「目的語」は“him”(彼)、「補語」は“go out of the house”(家から出る)、この4つが文章の骨組みとなっています。
“him”=“go out of the house”(彼=家から出る)と「目的語=補語」の関係が成立しています。
一見すると“see”と“go”という2つの「動詞」があります。
ここでの“go”は、いわゆる「toのない不定詞」と呼ばれ、“see + 名詞 + 動詞の原形”の形で「~が…するのを見る」という意味になります。
I heard her playing the piano in the next room.(私は彼女が隣の部屋でピアノを弾いているのを聞いた。)※“heard”は“hear”の過去形
これも少し難しい文章です。
「主語」は“I”(私)、「動詞」は“hear”(~が…するのを聞く)、「目的語」は“her”(彼女)、「補語」は“playing the piano in the next room”(隣の部屋でピアノを弾いている)、この4つが文章の骨組みとなっています。
“her”=“playing the piano in the next room”(彼女=隣の部屋でピアノを弾いている)と「目的語=補語」の関係が成立しています。
一見すると“hear”と“play”という2つの「動詞」がありそうです。
ここでの“playing”は「現在分詞」と呼ばれ、“hear + 名詞 + 現在分詞”の形で「~が…しているのが聞こえる」という意味になります。
第4文型との違い
第5文型:They elected her chairperson.(彼らは 彼女を 議長に 選出した。)
第4文型:I'll give you three hundred dollars.(私は 君に 300ドル あげよう。)
同じ「主語+動詞+名詞+名詞」という並びの2つの文章ですが、上の文章は第5文型、下の文章は第4文型と異なっています。この違いは何でしょうか?
上の文章は、“her”=“chairperson”(彼女=議長)と「目的語=補語」の関係が成立しています。
これは「主語+動詞+目的語+補語」という第5文型の文章となります。
一方で、下の文章は、“you”=“three hundred dollars”(君=300ドル)という関係にはなりません。
どちらの「名詞」も「動詞」の対象となっていることから「主語+動詞+目的語(人)+目的語(物)」という第4文型の文章となります。
最後に…
第5文型は「主語+動詞+目的語+補語」で文章の骨組みが構成され、ここで用いられる「動詞」は「他動詞」となり、「目的語」には「名詞」が、「補語」には「名詞」または「形容詞」が来ます。
そして、最大の特徴として「目的語=補語」の関係が成立します。
今回までの5回の記事で第1文型から第5文型まで5つの文型を学んできました。
厳密には、どの文型に分類するか難しい場合もあるため、5文型を完璧に理解する必要はありません。
しかし、ある英文が「主語+動詞」だけなのか、「目的語」や「補語」を伴っているかを見つけることで、英文の読解力は飛躍的に向上します。
たとえば「動詞」の後に「名詞」が来た場合に、それが「主語」とイコールの関係にあるか否かで「目的語」なのか「補語」なのか、つまり「動詞」が「自動詞」なのか「他動詞」なのかを推測できます。
また「動詞」の後に「名詞」が2つ来た場合に、それらがイコールの関係にあるか否かで、「目的語+目的語」なのか「目的語+補語」なのか、つまり第4文型か第5文型なのかを推測できます。
それから「副詞」や「副詞句」は文章の骨組みには直接関わってきませんので、これらを読み飛ばす事で、長文をシンプルに捉えることもできます。
いずれにしても、全ての英単語の品詞を理解することが欠かせませんので、常に辞書で調べる習慣を付けましょう。
さて、基礎英語と題してこれだけ長く取り上げて来ましたが、実は、高校入試には、これだけの知識では全然足りません。
これまでに取り扱ったのは、一部の肯定文であって、他にも否定文や疑問文などを学ぶ必要があります。
また、現在形だけでなく、過去形・未来形・完了形・進行形・命令形・受動態など様々なパターンがあります。
「じゃぁ今まで何のために5文型を学んできたんだ!?」とガッカリする人も居るかもしれませんが安心して下さい。
この5文型の基礎を理解してしまえば、先程挙げたパターンのコツを掴むのも非常に簡単になります。
あとは、学校の授業や問題集で十分に必要な知識を養うことができるでしょう。
それでも難しいようなら、ぜひ、札幌自学塾の無料体験にお越し下さい。
実は、これを書いている筆者は、中学1年生の学年末の英語の評定が「3」でした。(当時は相対評価ですが)
そんな私ですが、たまたま手元にあった英語辞書の巻末に記載されていた5文型を知った途端に、一気に中学英語が簡単になりました。もちろん、高校入試も60/60点の満点です。
ですので、英語がさっぱりわからないと諦めている方もどうか安心して下さい。
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