地道に量を増やすのが一番。「質より量。量が質を生む」の考え方である。
勉強する体力がつけば、スポーツや音楽のように勉強も好きになります。
逆に言えば、勉強する体力がなければ勉強を好きになることはほぼありません。
今回のブログ「算数・数学が大好きになる」では、「頭が賢くなる算数・数学の考え方②」を紹介します。
小学生低学年の問題ですが、中学数学を学ぶ上でとても大事な数の概念を学びます。
前回では、たして「2~18」になる組み合わせを紹介しました。
次のようなれべる1~3の問題を紹介します。
レベル1問題)1~9の数字を使って「たして2~5」になる計算問題
1+1=2 1+2=3 1+3=4 2+2=4 1+4=5 2+3=5
◇直感的にできるレベル
◇小学生は「+1、+2、+3」までは直感的(指などは使わない)にできます。もしできなければ、小学校の先生や塾の先生等に相談してください。
◇次のようなとき⇒「1+4は4+1」と頭の中で瞬間的に入れ替えると頭が賢くなります。小学校3年生までに「2桁+2桁」「2桁×2桁」を暗算(頭の中で工夫してできる)ができるようになると「頭が賢くなる基礎」ができます。なお、「引き算・割り算」は、「たし算・かけ算」ができるとできます。(後日紹介)
◇ここで大事なのは「たして5になる組み合わせ」⇒「1+4=5と2+3=5」
レベル2問題)1~9の数字を使って「たして6~10」になる計算問題
1+5=6 2+4=6 3+3=6 1+6=7 2+5=7 3+4=7 1+7=8 2+6=8 3+5=8 4+4=8
1+8=9 2+7=9 3+6=9 4+5=9 1+9=10 2+8=10 3+7=10 4+6=10 5+5=10
◇レベル1のように「+1、+2、+3」までは直感的にできます。頭の中で瞬間的に入れ替えることが大事。
例えば「3+6は6+3と頭の中で入れ替えて6+3=9」と瞬間的(指などは使わない)に答える。
◇「5+1=6、5+2=7、5+3=8、5+4=9、5+5=10」が直感的にできることが大事。
◇「4以上で+4.+5の場合」⇒「4+4=8 4+5=9 4+6=10 5+5=10」
⇒頭の中で次のように合成・分解ができるようになると「頭が賢くなる」
⇒4+4=4+(1+3)=(4+1)+3=5+3=8
⇒4+5=4+(1+4)=(4+1)+4=5+4=9
◇ここで大事なのは「たして10になる組み合わせ」⇒「1+9、2+8、3+7、4+6、5+5」
レベル3問題)1~9の数字を使って「たして11~18」になる計算問題(繰り上がり問題)
2+9=11 3+9=12 4+9=13 5+9=14 6+9=15 7+9=16 8+9=17 9+9=18
3+8=11 4+8=12 5+8=13 6+8=14 7+8=15 8+8=16 8+9=17
4+7=11 5+7=12 6+7=13 7+7=14 8+7=15 9+7=16
5+6=11 6+6=12
◇繰り上がり問題は「10」を頭の中でつくって計算する。2パターンあります。
⇒2+9=(1+1)+9=1+(1+9)=1+10=11(2を「1+1」に分解)
⇒2+9=2+(10-1)=(2+10)-1=12-1=11(9を「10-1」に分解)
⇒繰り上がりと瞬間的に分かるようになると上位から答えられるようになる。例えば
⇒「4+9」は繰り上がりなので十の位は「1」、一の位は「4=1+3」なので答えは「13」と瞬間的に答がでる。
⇒「7+8」は繰り上がりなので十の位は「1」、一の位は「7=2+5」なので答えは「15」と瞬間的に答がでる。
レベル1が瞬間的に答えられるようになってからレベル2へ、レベル2が瞬間的に答えられるようになってからレベル3へ進むことが大事です。
次回、引き算・かけ算・わり算へと続いていきます。
算数・数学は難しい問題の解き方を覚えるのではなく、頭を良くするためのトレーニングです。
だから、筆算より頭の中で工夫して計算することをおススメします。