現代社会の実態(人口統計)
こんにちは。五十嵐です。
学力アップや成長スピードのために最初に知るべきこと「なぜ勉強しなくてはならないのか?」
その答えを見つけるための2ページ目です。(前回記事はこちら)
今回は人口統計について見てゆきます。
初めて私の記事を読まれた方は「なんで学習塾が人口統計の話をするの?」って思うかもしれませんので、初めて読まれる方はこちらもあわせて読んでみてください。
次の表は、日本の人口の推移と今後の予想です。
日本の人口は2008年までずっと増え続けていました。(赤色の線)
しかし、2020年現在の日本の人口は減っています。
グラフで見ると「ちょっと減っただけじゃん」と思うかもしれません。
確かに、2008年のピークと比べると「約1.5%減っただけ」と言えるかもしれません。
しかし、これは人口にして約200万人に相当し、ちょうど札幌市の全住民が消えてしまったようなものです。
そう考えると、ちょっと怖くないですか?
ですが、本当に怖いのはこれからです。
将来の日本は人口がどんどん減り続けてゆくと予想されています。(青色の線)
2048年には日本の人口が1億人を下回るとされ、これは1967年と同じくらいの人口にあたります。
2020年現在と比べると人口が約2,600万人も減ることになり、北海道の人にはわかりにくいかもしれないですが、東京都・千葉県・埼玉県の全住民が消えてしまうようなものです。
言いかえれば、日本の人口は衰退してゆくのです。
ここで、前回の記事を思い出して下さい。
日本の国内総生産(GDP)は1967年当時は大きく伸びていた、つまり、日本は経済的に大きく発展していました。
ところが、現在の日本のGDP成長率は成長どころかマイナス、すなわち衰退を迎えようとしています。(すでに衰退し始めているのかもしれません)
同じ人口であるはずの1967年と2048年なのに、1967年は成長、2048年は衰退と全く異なる時代背景を迎えることになるのです。
単純に考えてみてください。
現在から人口が約2,600万人減るということは、日本の人口の約20%が減ることになります。
もしも、みなさんがお店で何か物を売っていたとして、お客さんが20%も減ってしまったらどうですか?
自営業のお仕事をされていない方には想像しにくいかもしれませんので、こう言いかえてみましょう。
「会社の売上が20%減ったので、あなたの給料も20%減らします!」なんて言われたらどうですか?
あるいは「社員の20%をリストラします!」なんて言われたらどうですか?
生徒さんであれば、お父さん、お母さん、保護者の方の給料が20%減ったから「あなたのおこづかいも20%減らします」って言われたらどうですか?
毎月1,000円のおこづかいをもらっていた子は800円に、1年間で2,400円ももらえるおこづかいが減ってしまうのです。(私なら泣きます…)
前回の記事では日本の経済の衰退を、今回の記事では日本の人口の衰退を書きました。
ここでも、現在や将来の日本は昔とは状況が変わってくるということがなんとなく理解できたでしょうか?
前にも書きましたが、私の記事は学校のテストではないので、なんとなくの理解でかまいません。
では、それが「自学力」が大事という話とどうつながるのか。
カンのするどい人はもう気がついたかもしれませんが、実は、まだまだ奥が深いです。