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【絶対必見】高校入試直前の勉強方法を知りたい!札幌自学塾の講師が昨年の入試統計を分析してみた!!

こんにちは。札幌自学塾・新道東店の講師、五十嵐です。

新年最初の投稿となります。本年もよろしくお願いいたします。

 

公立高校入試まで残り50日を切り、道コンなどの模試も終盤を迎えています。

そこで、今回は、昨年の実際の入試統計を分析し、受験勉強のラストスパートについて解説いたします。

かなり大変な作業だったので、札幌自学塾の関係者以外に公開するか悩みましたが、少しでも皆様のお役に立てばと思い公開に踏み切りました。

 

昨年の高校入試統計と入試直前の勉強方法を知ろう!

今回記載している内容は、全て上の表に基づいて解説しています。

まず、前提として、本記事の対象者を目標200点前後(裁量問題)の中堅高校を目指す方向けとしています。

8割(240点)や9割(270点)については、既に色々と情報・戦略が出回っていると思うので、今回は中堅高校に絞ってみました。

 

なお、今回の分析に用いた昨年の高校入試の統計については、全て北海道教育委員会(http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/koukounyuusenn.htm)で公開されているものを基に筆者が作成しています。

 

・本統計の見方

・受験勉強ラストスパートの基本戦略

・受験勉強ラストスパート戦略の例外

・最後に…

 

本統計の見方

初めに、本記事トップ画像の統計の見方について説明します。

この表は、昨年の実際の入試について、各問の正答率別に配点を集計したものになります。

ここで言う正答率とは、昨年の全受験者のうち正答した割合を示しています。

つまり、正答率100%であれば全受験者が正解、正答率0%であれば誰も正解しなかったということです。

要するに、正答率の数字が低いほど難しい問題だと思って下さい。

正答率を10%刻みに分け、正答率毎に配点がどれくらいあったのかを調べてみました。

 

受験勉強ラストスパートの基本戦略

まず、右下にある5教科合計を見て下さい。

赤色で塗っている正答率30~100%の欄の配点が210点になっています。

これは、正答率30%以上の問題だけを全て正解した場合の得点になります。

 

この時点で目標となる200点を超えています。

つまり、受験直前だからといって正答率10%を切るような難しい問題ばかりを勉強する必要がないということです。

そのため、この時期に新しく難しい問題集を買うのはオススメしません。そもそも、それだけ難しいものを、たかが1ヶ月で身に付けることができるほど甘くはありません。

それよりも、みんなが解ける問題を自分も落とさず確実に得点する方が大事です。これは非常に大切なことです。

 

ここで、みんなが解ける問題について考えてみます。

先程の理屈でゆくと、正答率30%以上の問題をなるべくミスしないことが大切になりますが、正答率30%とはザックリ3人に1人しか正解しないことになります。

これを読んで「正答率30%以上なんて全然『みんな』が解ける問題じゃないじゃん!」と思うかもしれません。

ですが、この正答率とは、あくまでも全受験者を基に算出しています。これは、あなたの志望校の受験生よりも実力の低い人も当然含んでいます。

なので、正答率30%と言っても、試験本番にあなたと机を並べる他の受験生の多くが正解しているのです。

 

残念ながら、正答率30%の問題の具体例まではここに掲載することができませんが、総じて極端に難しい問題ではないことだけお伝えしておきます。

もちろん、個人によって得意・不得意があるので、正答率50%の問題を間違えたり、逆に正答率10%の問題を正解するかもしれません。

正答率なんて試験本番を終えないと分からないものですが、とにかく、みんなが解けそうな問題を自分も落とさず確実に得点することを第一に心がけて下さい。

 

次に、個別の科目について見てゆきましょう。

5教科合計で200点前後を目指すということは、1教科あたり40点前後を目指すことになります。

そして、数学を除く4科目が正答率30~40%以上の問題だけで40点を超えることができます。(赤色で塗っている部分)

すなわち、正答率30%未満の問題は解けなくても大丈夫だということです。(青色で塗っている部分)

 

これは、240点や270点を狙わないからこそできる考え方です。

試験本番は、とにかく試験時間との戦いとなります。そのため、無理だと思った問題はどんどん飛ばしてゆき、得点できる部分を確実に稼ぐのが重要となります。

ここを理解せずに新たに難しい問題集に手を付けたところで、試験本番に時間が足りなければ、結局は無駄になってしまいます。

無駄という言葉はあまり好きではないのですが、これからの時期は、とにかく速さ正確さが求められます。

地味なことですが、ケアレスミスや時間切れを避けて確実に得点することを意識し、入試までの残りの期間を緊張感を持って過ごして下さい。

 

以上が基本的な戦略となりますが、次からは上記戦略の例外を掲載します。

 

受験勉強ラストスパート戦略の例外

1.国語・数学・英語の記述問題

 

国語・数学・英語の表のうち、黄色で塗った部分は高配点の記述問題です。

これらは全て正答率の低い問題であるため、先程の戦略からゆくと、無理に完全正答を狙う必要はありません。

ですが、このような記述問題には中間点があります。そして、正答率については、あくまでも完全正答した受験生の数を基に算出しているため、中間点を得ている受験生はもっと多いです。

そのため、完璧でなくとも、中間点狙いで記述問題の対策をするのは有効な手段です。

 

たとえ、英作文で中学1年生レベルの文章しか書けなくても、指定された条件さえ満たせば得点になります。

三角形の合同証明で合同条件3つ全てが分からなくても、分かった2つだけでも書けば得点になります。

もちろん、これらの問題は全く書かなければ0点のままです。ですが、完璧に書けなくても、条件を満たす記述をすれば加点されます。

ただし、書く練習をしない限りは、ぶっつけ本番で得点するのはほぼ不可能です。まず確実に時間切れになります。

 

2.英語はちょっと頑張ってみよう

 

英語の表を見て下さい。

正答率40%以上の問題だけしか正答できない受験生は27点しか得られませんが、正答率30~40%(赤枠部分)の問題を正答できるようになると一気に17点も加点することができます。

正答率30~40%はそこまで難しいレベルではないため、英語があまり得意でない受験生は、少しの努力で大きく得点を伸ばすチャンスになります。

 

3.数学は最大のチャンスだ

 

数学の表を見て下さい。

残念ながら、数学だけは他の科目と異なり正答率30%以上の問題だけでは半分程度しか得点できません

そのため、数学を除く4科目で高得点を叩き出さないと5教科合計200点は難しいのですが、4教科とも安定して高得点…というのは試験当日のプレッシャーが大きいです。

しかし、もし数学で正答率30%未満の問題(赤枠部分)を正答できるようになると、試験本番にかなりの余裕が生まれてきます。

他の科目に比べて伸び代が明らかに大きいため、数学は最大のチャンスとなります。

 

最後に…

昨年の高校入試の統計を用いて、受験勉強ラストスパートの戦略を解説しました。

色々な数値を用いて説明しましたが、結局のところ、

 

みんなが解ける問題を自分も落とさず確実に得点する、無理に新しく難しい問題に手を付けない。

 

速さと正確さを大切に、時間切れ・ケアレスミスを絶対にしないよう緊張感を持って過ごす。

 

…という基本の大切さが分かる内容だったと思います。

残された時間は限られていますので、日々の勉強について何を目的とするのか強く意識して下さい。

新たに難しい知識を得たところで、試験本番に5~10分以内に解けなくては意味がありません。

もし、受験生の親御様がお子様に問題集を買い与える場合、それが目標点数に対して適切なものか注意して下さい。

下手に難しい知識を詰め込むと、試験本番のパフォーマンスがかえって下がってしまいます。

 

ちなみに、私が塾内で最も重要視している科目が数学、次点で英語なのですが、先程の分析で分かるように、これらの科目が比較的実力差が開きやすいです。

今年受験ではない生徒やその保護者も、数学と英語が鍵になることを今のうちから是非理解しておいて下さい。

 

最後になりますが、一番大切なことは体調管理です。

風邪には十分に注意して入試までの残りの期間を過ごして下さい。

 

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